高専生をとりあえず集めてみた理由。


f:id:h2hahaha:20160107002523j:plain 
出典:高専生がとりあえず集まる飲み会 | Facebook

こんにちは、ハタコシ(@h2_hahaha)です。
書きたいことはいろいろあるのですが、なかなか時間を作るのが難しいですね。
気負わずぼちぼち継続していきたいと思います。

 

さて先日、こんなイベントを行わせていただきました。

f:id:h2hahaha:20160106004507p:plain

 「高専生がとりあえず集まる飲み会」。文字通り、高専生による飲み会です。
開催の2週間前に慌ただしくFacebookのイベントページを作成し、「年末だしなかなか集まらないだろうなあ…」なんて思っていたら目標の20人を越え当日は28名もの方が参加してくださりました。

f:id:h2hahaha:20160106011217p:plain

高専ネットワークという3000人規模のFacebookグループへの告知が効果が大きく、いずれの投稿も20いいね程度のところ、僕の告知投稿には200近くのいいねがつき、そこから情報が拡散したくさんの方が個人ページにシェアしてくださいました。
感謝と同時に、高専卒社会人同士の交流のニーズが高いことを実感しました。 

 

しかしながら、別に飲み会がしたかったわけではないのです。
いや、結果楽しかったけどねめちゃくちゃ。

f:id:h2hahaha:20160106012052j:plain
 出典:高専生がとりあえず集まる飲み会 | Facebook

今回のようなライトなイベントも続けていきたいと思いますが、当初の構想とは違うので一応イメージを共有できたらなと。
そんなわけで今回はイベント開催の経緯と目的を書いていきたいと思います。

 

「肩身の狭さ」と「高専生の可能性」


 今回のイベントの運営である僕としまだは学生時代、学内向けに進路支援プロジェクトを立ち上げました。その名も「ワケあり進路プロジェクト」

f:id:h2hahaha:20160106021927p:plain

僕たちが活動する以前から後輩に向けた進路説明会はありましたが、勉強方法や使用したテキストなどの紹介が多く、”なぜその学校を選んだのか”というストーリーを感じることができず、進路選択の「ワケ」に焦点を当てた進路支援を行いました。
また、僕としまだは工業系以外の進路選択を迷った経緯があり、「工業はあくまでひとつの進路」と考えたうえで、あまり発信されることのない文系の進路選択についても同列に扱いました。
建前はこんなところで、自分たちの選択や迷いを発信することで誰かに共感してほしかったというのが本音です。

プロジェクトとして行なった講演会とインタビュー冊子には、工業/非工業系への就職&進学、休学、中退、留学、留年など、多種多様なバックグラウンドをもつ方たちにご協力いただきました。

 

卒業をもってプロジェクトは終了しましたが、Facebookの職業欄に残しておいたところ反響も大きく、次第になにかしらのかたちで復活させたいと思うようになりました。

 
また僕としまだは都市計画を専攻していたこともありまちづくり関係のイベントやタウンミーティング(長野はこのテの催しが多い)に参加させていただくことが多いのですが、同世代は決まって大学生です。
ここで彼ら学生さん方に「大学生じゃありません」なんて言うと、「え、じゃあなにものなのアナタは…?」的な顔されます。これはマジで。
これが寂しいというか、なんとなく悔しいんですよね。やっぱり肩身が狭いんです。

 

僕は15歳時点での高専生のポテンシャルはそんじょそこいらの高校生に負けないと自負しています。中学生の1%が選ぶ進路だけあって特異かつ特長ある学生が集まります。ですが現状、それを見事なまでに腐らせるシステムになっちゃってるんですよね。
アレですよ。中学時代からロボコンやっていたようなコたちの話はしてません。特に深く考えずに親のすすめで入学してきた大半の学生のことを言っています。そして僕もこの1人。

 

腐ってしまう最大の理由が、やっぱり閉鎖的な環境であることが原因だと思うんですよね。入学時こそハタチと一緒に過ごせるのは刺激的だし早い段階で専門に触れられるのは最大の魅力ですが、18にもなればまわりは大学生ばかり。「高専生は優秀」なんて先生方おっしゃいますが、大学生のほうが総合的な知識というか社会を知っているような気がします。

 

だから高専生たちに”外”に関心を持ってもらいたい。工業分野にかかわらず色々なことに触れてもらいたいと思います。「高専生」の汎用性を高めるために3年生ぐらいから外とのかかわりを持つ機会を用意していくことが必要だと感じています。

 

長くなりましたが、僕らの活動のイメージは「工業をあくまでひとつの選択肢としてとらえながら、様々な環境に触れられる機会設定」といったところでしょうか。

 

よくわかんないからとりあえず集める


そんなことを考えていたころ、もう一人の主催・山岸さんにお会いする機会があり話をしてみると、「とりあえず飲み会でもやろうぜ」とのこと。
難しいこと言いましたがぶっちゃけなにしていいかわかんなかったんですよね。笑
今後の方向性を確認する意味でもやってみることにしました。面白そうだし。

会自体は盛会となりました(と言っていいはず)し、募集をしていくなかでいろいろな発見がありました。

ひとつめは「意外とやっていた」ということ。あんまりこういう機会がないと思っていたのですが、「これからやる予定でした」という声がいくつかありました。ただあまり知られていないようなので、高専生を対象とした企画が集まるプラットフォームみたいなものを作っても面白いかと。それから東京でやると遠くて参加できない、という声もありましたが、そんな方はぜひ自分で企画してみてください。やってみると面白いですよ。

ふたつめは高専生に興味のある方が多い」ということ。飲み会のイベントページに興味を示してくれた方には非高専生も多く、参加予定にしちゃう方もいました。こういった方との交流を目的とした会もやってみたいですね。

みっつめは「同じ問題意識を持つ方がいる」ということ。僕らの考えに共感してくれる人も多かったように感じます。アドバイスをくださる方もいて勉強になりました。

 

やっぱり高専生は面白い


これは僕が高専卒だからでしょうけど、やっぱり高専生は面白いです。みんなコアな話題を持っている。そしてなんだかんだ居心地がいい

高専生ってどこか肩身狭いけど、学校ごとに色があって独立しているような大学の、1校あたりの卒業生より、地域にかかわらず似たようなヤツが集う高専全体の卒業生のほうが圧倒的に多いんです。考え方次第では強みですよね。

 

これからは今回見えてきた方向性に沿ってコトを起こしていく予定です。
仕事ではないのでほそくながーくやっていきたいと思っていますし、僕らがなにもすべてやる必要はなくて、どんどんいろんな地域でイベントが発生してくると面白いですね。

 

なんて思っていたらさっそくイベントです。

「思いつきでクラブ貸しきりましたの会〜高専生集まれ〜」

f:id:h2hahaha:20160107015027p:plain

飲み会の告知をしたところ、福島高専卒の松原くんという方が「自分もイベントを企画している」と連絡をくれました。なんと詳細を考える前に100人キャパのクラブを貸し切ったとのこと。素晴らしい思い切りのよさです。

こちらのイベントに関してもバナーの作成など、少しお手伝いさせていただいております。当日も参加しますので、みなさんもぜひお越しくださいな。

★-----------------------------------------------------------------------------------
思いつきでクラブ貸し切りましたの会〜高専生集まれ〜

日時:1月23日(土) 19時50分〜
会場:ATOM TOKYO
住所:東京都渋谷区円山町2-4 ドクタージーカンズビル
対象:高専出身者とその友達(高専関係者以外も可)
参加費:男性3500円 女性2500円
定員:100名
Facebookページ:
https://www.facebook.com/events/1532746750371199/

-------------------------------------------------------------------------------------

 

ハタコシ